一物五価とは
2022/10/05
土地の価格を表現する言葉に、一物五価というものがあります。
ではこの言葉は具体的に、どういったことを表現しているのでしょうか。
今回は、その内容をご紹介します。
一物五価とは
土地の価格には、公示地価・路線価・地価調査・固定資産税路線価・実勢価格の5つがあります。
このように5つの観点からみることで、土地の価格を明確に表すことができるでしょう。
それぞれの価格が意味するものは、以下の通りです。
公示価格
公示価格とは、国土交通省が毎年3月下旬に公表する1㎡あたりの正常な価格のことです。
この価格は、その地域の代表的な場所のものが公表されています。
目的としては、一般の方が土地売買をする際の目安にしてもらうことにあるでしょう。
地価調査
地価調査は、各都道府県が毎年9月下旬に公表する1㎡あたりの正常な価格のことを指します。
公示価格と似ていますが調査時期や公表時期などが異なり、調査する基準地も異なることが多いです。
路線価
路線価は相続税や贈与税の金額を決めるのに使われる価格で、算出には国税庁が携わっています。
価格の公表は、7月の上旬頃です。
固定資産税路線価
固定資産税路線価は、固定資産税・都市計画税・登録免許税・不動産取得税の金額を決めるのに使われる価格です。
全国の市町村が3年に1度、公表しています。
実勢価格
実勢価格は、不動産取引で取引が成立した価格を指します。
取引データがない場合は、公示価格や過去の取引データなどから推定した価格になるでしょう。
まとめ
土地の価格には公示地価・路線価・地価調査・固定資産税路線価・実勢価格の5つがあり、それぞれ意味合いなどが異なります。
土地の売買の際は、それぞれの価格を参考にすることが大切です。
後悔しないよう事前にしっかりと情報を集め、価格が妥当かどうかご検討ください。